このレビューはネタバレを含みます
ノワール強化月間番外編その2
こちらもギャング映画かな。工場の影の使い方はやはりノワール映画的であるけれども。
ジェームズ・キャグニーの狂った演技(マザコンにして残酷!)、『彼奴は顔役だ!』から引き継がれたよな女性不信、そしてラスト!すげー、ものすげー!
不思議と観ていて連想したのは(発表の順番は逆だけれども)ヒッチコックの『サイコ』とセルジオ・レオーネのドル箱三部作だったんですね。特に後者に関しては、中心にものすごい存在感の人物が据えられているのに、群像劇としても機能しているあたりが近いと思った。
やっぱりラストですね。俺、やっぱりここまで行くとは思わなかったんですね。でも、冒頭で見せる蒸気は確かにラストの催涙弾の煙と呼応しているし、その流れで行けばあのラストしかないわけで、まあ、物凄い。