このレビューはネタバレを含みます
40年前の映画なので、もちろん物足りない所や、ちょっと消化不良な部分があるがそれでも良い映画だったと思う。
鬱憤とした現実に魔法をかける映画、その世界にのめり込みたいけど最後の最後でセシリアは踏み止まる。そして待ち受けるはずだった魔法のような現実も虚構だったことを知る。再び直面する残酷な現実から逃げるように、彼女は最後に再び映画館に戻る。
恐らく当時のウディアレンが思っていたことを、映画内のキャラクターに代弁してもらったんだろうなぁと見ていて思った。
ちょぴり切ないビターな結末と、その結末にはあまりに似合わない明るいCheak to Cheakが物凄く良い。
映画好きならこの映画が好きなんじゃないかな。