やまひろ

ダークナイト ライジングのやまひろのレビュー・感想・評価

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
4.5
『ヒーローには誰でもなれる。少年の肩にコートをかけて、世界は終わりじゃないと教えて安心させればいいんだ』

2012年、アメリカ合衆国・イギリス共同製作映画
監督はクリストファー・ノーラン、主演はクリスチャン・ベール

DCコミックスの「バットマン」を原作とした実写映画作品
「ダークナイト・トリロジー」の第3作目にして完結作


前作「ダークナイト」が凄まじく完成された作品なだけに、前作を超えられるのか?などと比較されることは仕方ないとは思うが、この「ダークナイト」シリーズは3部作で1つの作品として観ると、「ライジング」も素晴らしい作品だ。

今作はバットマンとベインの格闘シーンに超興奮する。
肉弾戦でのバットマンの強さを超えるベイン(トム・ハーディーの役作りにはいつも脱帽する)
魂を震わせて戦うベインに一方的にやられるバットマンを観て、絶望感がファンを襲う。ベインがバットマンに仕掛けたバックブリーカー、これはファン歓喜の必殺技だよ!ここまで再現してくれるノーラン監督GOOD JOB

ベインが敵役として魅力あるのは終盤まで、やはりジョーカーと比べられると弱い。ミランダという黒幕を登場させたのはストーリーとしては良いけど、ベインの最強感がどうしても弱くなってしまった。個人的に残念だった。

この作品も映像、音楽、脚本全てクオリティー高いのは言うまでもないが、今作は感動的な場面が多々あって涙目になる。

アルフレッドとの別れ、そしてラストの再会には胸詰まるものがあるよ(アルフレッドのキャラが大好きなんです)

あと、ゴードンへの最後のセリフ
「ヒーローはどこにでもいる。少年の肩に上着を着せ、世界は終わりではない、と励ます男のことだ。」
セリフの意味を、過去を思いだすゴードン・・・もうね、感動するよ。

もちろん、ブレイクの本名がロビンだったことにも・・・うぉーーーーってなる。

続編があるような終わり方だったけど、個人的には続編は望まない。
3部作で1つの作品として完成された映画史に残る壮大なシリーズとして永遠に語り継がれて欲しい。
やまひろ

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