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人間魚雷出撃すの3104のレビュー・感想・評価

人間魚雷出撃す(1956年製作の映画)
3.7
潜水艦のセット〜よくできていると思う〜撮影と、実際の記録映像を組み合わせて小気味よく観せる。
死にゆく悲壮感や反戦の気持ちは質・量ともに過剰になり過ぎずに、でもないがしろにせずに描いている印象(軍医長役の三島耕が効いている)。
戦後11年の時点での作品で、ともすれば坦々と業務をこなしているように見えるが、このあたりの作り手の意図や実際の戦場での様子との距離感はどうだったのだろうか。

裕次郎や長戸裕之など若い回天乗組員のシーンがメインに据えられているが、主役はあくまで森雅之。そこに西村晃や安部徹、浜村純などおなじみの面構えが作品に色を添える。

左幸子と芦川いづみを楽しみにしていたが、出演は共にワンシーンだけで物足りず。残念。
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