ぐるぐるシュルツ

女性上位時代のぐるぐるシュルツのレビュー・感想・評価

女性上位時代(1968年製作の映画)
3.5
自分に素直になって、
人生の快楽は性だけじゃないさ

〜〜〜

あぁ、なんて可愛い映画なんでしょう。
突然未亡人となったミミは、
夫が隠していた一つの館を見つけてしまい、そこで、夫の隠された性癖も知ってしまう。
それからミミが
復讐心と負けん気と
ちょっぴりの好奇心で、
自らの性癖を開発していく話。

筋書きとは真逆で、直接的な性描写はほとんどなくて。
それよりも、
シーン毎に変わるミミ役のカトリーヌの衣装。
甘くポップでほんのり気だるい音楽。
そして、カトリーヌの
間の抜けて、マイペースで
キュートなダイアログ。
とんちんかんな妄想。

可愛らしさがほとばしっている。

性欲男も勿論寄ってきたって、
なんてことない。
すましちゃう。
とはいっても
しっかり勉強、したり(笑)

本当の本当の性癖は意外とエロスからは程遠くて、
なんだかんだで少女と変わらないじゃんか。
恥ずかしがりながらもそれを曝け出す彼女と、
あたたかく受け止めるボーイフレンド。

まだすこし肌寒い春先にピッタシの
まったりした愛の映画だった。