タキ

荒野の七人のタキのレビュー・感想・評価

荒野の七人(1960年製作の映画)
3.0
「七人の侍」を初めて見た時の血湧き肉躍り最後は物悲しいあの感じはなかなか得られるものではない。果たしてこれを日本人が見て身分制度のない国のガンマンにロマンを感じるものだろうか。少人数の用心棒と銃の使い方も知らぬ農民がいかに策をめぐらせるかというのも原作の面白い部分なのだがガンマンはいつもは共同で合戦はしないのでそこのあたりが薄味で結局バンバンと単純に撃ち合いをするしかない。ただ馬を使ってのスタントだけは気合いが入ってた。

それにしても敵役の人が村外れで取り上げてた銃を7人分返してくれてめっちゃいいひとすぎない???お金にならないのにもう帰ってこないって踏んでたみたいだけどそれにしてもいいひとすぎない???ガンマンというのは同業には優しいものなの???

ユルブリンナーは低音の声と佇まいがカッコいい。スティーブマックイーンは動きがオシャレ。ジェームスコバーンは腰骨の高さと足の長さが尋常ではない。チャールズブロンソン懐かしい。ん〜マンダム。やはりチコ役の彼ひとりに三船敏郎の醸し出す金剛石の煌めきを求めるのは酷だった。
NHKBSプレミアムにて。
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