めしいらず

夢二のめしいらずのレビュー・感想・評価

夢二(1991年製作の映画)
3.4
「ツィゴイネルワイゼン」「陽炎座」に続いて”大正浪漫三部作”の掉尾を飾る名編。相変わらず人を食った物語の清順調に翻弄されてしまうのはいつも通りなのではあるけれど、同時に独特の色彩美や感覚美を捉えた映像に見る清順美学に魅了されてしまうのもこれまたお約束。ミステリアスで醜悪で幽玄で、でもどこかすっとぼけた感じもあって、真面目なんだか巫山戯ているのか判然としないけれど不思議に面白い。美しい女優陣の中にあって夢二の絵から抜け出たような風情の広田レオナが絶妙な配役だったと思う。
再鑑賞。
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