ひらさま

殺人狂時代のひらさまのレビュー・感想・評価

殺人狂時代(1967年製作の映画)
3.8
岡本喜八が作家性を存分に発揮したシュールでブラックなコメディ
オープニングタイトルは洒落たアニメーション
トリスのおじさん?
ど近眼で水虫持ち、臭ってきそーな主人公が、刺客に次々と襲われるも何やらたまたま偶然が重なり、強運だけで返り討ちにしまくる
ジャーナリストの女性と車泥棒も仲間になり、その後は3人で刺客を繰り出す組織の謎を探る…とゆーより、組織の刺客の方から勝手に接近しては自爆するので手間いらず
訳わからず殺し屋に狙われる水虫持ち役は仲代達矢
彼のすっとぼけた一面が奏功しており、髭を剃り髪を整えてメガネを外したらビックリするほどのイケメンに変貌するシンデレラ展開もあり
車泥棒役の砂塚秀夫はこの手のキャラをやらせたらピカイチ、しかも凄い安定感
昔はこんな個性的な役者さんがたくさんいましたね
ジャーナリスト役の団令子は綺麗、清楚なふりして呆気なく水虫男とベッドインしちゃうあたりは当時流行のフリーセックスの影響?
そして怪優天本英世
凄い髪型だ!
特撮世代の我々にとって忘れがたい存在です
本作では流暢なドイツ語も披露

返り討ちにあった殺し屋が列車に飛び込んだ次のショットが肉料理
確信犯的にややグロい繋ぎを緩和する為にモノクロ?