この歳になるまで未見だった作品の一つです。見るまでは「何やらグロテスクなトンデモ映画」という印象しか持っていなかったのですが、これは「オペラ座の怪人」をベースに現代劇にしたロッキーホラーショーと同じミュージカル映画なのだとようやく理解しました。
自分の作曲をカリスマプロデューサー・スワン(胡散臭い小男風情が実に悪徳プロデューサーらしい)に盗用された男・ウィリアムの復讐劇なんですが、とにかく可哀想になるくらいハメられて自滅し二目と見られぬ醜い顔になってしまう姿が不憫で仕方ない😅
それにしても見ていて「あっ」と思ったのは「ベルセルク」のグリフィスが被っているヘルメットのデザインや拷問されて醜い姿になってしまうという流れは今作から来ていたのか❗️と確信しましたし、翌年公開された「ロッキーホラーショー」にもかなりの影響を与えた(フランケンシュタインやお城のシーン)であろう事がよーく分かりました。
1年後発の「ロッキーホラーショー」はサントラCDを買ってしまったくらい大好きだったりしますが、今作は面白キャラは大勢いれどもノレる楽曲に乏しい印象はあり、ファントムとスワンの愛憎劇に終始していた感がありましたか。
カルトムービーの今作を見られてハンコが一個押された感じです。