ピッツア橋本

ファントム・オブ・パラダイスのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

4.5
"オペラ座の怪人×ロック=新垣隆さん(佐村河内?!)"

盗作された作曲家が、復讐しようとしたら返り討ちに遭い奴隷契約を結ばされ、それでも愛する人の為に仮面をつけて曲を描き続ける非業のラブストーリー!
…のはずだけどなんだか全体的に70年代の特撮感、メロドラマや爆発力に溢れている。オモロい笑

焼きただれた顔を謎の鉄仮面で覆い隠したり、絶体絶命のピンチを謎の奇声で切り抜けたり、所々が特撮ヒーロー的香ばしさに包まれている。
一応暗いトーンで進みはするけれども、何かワクワクしてしまう。
キャラのポジショニングに無駄がない。ビジュアルもしっかりインパクトがあって、みんなしっかり見せ場を作って美しく散る笑

ここはデパルマ監督の手腕がギラギラに光っている気がする。

冒頭に挙げた、オペラ座の怪人的ポジションとロックオペラ的な派手な展開力、そしてなんだか新垣さんvs佐村河内守を彷彿とさせる隠と陽の戦い、これらが実にうまく噛み合っている。

そして細かい所はもう爆発力と突進力でカバー!みたいな94分の怒涛の展開は実に清々しい。

とても楽しい映画でした。
ピッツア橋本

ピッツア橋本