94分間ずっと棺の中。
いわゆるワンシチュエーション映画。
息苦しさ、
窮屈さ、
焦燥感、
緊迫感、
苛立ち、
切羽詰まる主人公の気持ちを感じ、
まるで主人公の疑似体験をしているかのよう。
今自分が持っているものを最大限に使って、どうにかして脱出しようと試みるシーンも、突き詰めて考えるとおかしい点もあるんだろうけど、私はあんまり気にしないで楽しめた。
電話の向こうの対応が冷たかったりしたシーンでは、
電話とかメールをしている上で相手の顔が見えないというこの掴み所のなさを、上手く苛立ちに変換しているなと思ったり。
それ以外にもワンシチュエーションの割に沢山アイデアを出していて、飽きなかった。
観た後に色々な考察が出来るところもこの映画の魅力のひとつ!!
この映画は、
「主人公を箱に閉じ込めた犯人は誰か?」っていう答えには執着しないで、「主人公を箱から助けてくれるのは誰なんだろう、どうやって助けるんだろう」って観た方が楽しめるような気がする…………