ニクガタナ

空の大怪獣 ラドンのニクガタナのレビュー・感想・評価

空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)
3.4
「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」に登場する東宝怪獣で、ラドンだけ今まで何にも触れてこなかったので予習。プテラノドンからのラドンなのね。なるほど。本多猪四郎監督の名作らしいが「ゴジラ」ほどの興奮を感じない。正直役者の芝居も編集もあんま上手くない。くっきりはっきり初カラーになって余計なものが見えてしまっていかん。ラドンの被害に遭う北京、フィリッピン、沖縄がマット画というか絵。前半阿蘇鉱山で猛威を振るう古代巨大ヤゴの突然変異体メガヌロンが禍々しい魅力を放つが、後半はラドンの餌に。ありゃ食ったらうまいかもね。伊福部劇伴はゴジラ劇伴のアレンジになりがち。ラドン飛行の風圧で折れる西海橋や福岡の街の舞い上がる屋根瓦など特撮の風の表現が非常に上手い。東宝ヒロインが無駄に出張る。一般人が恋人のいる指令本部に「私どうしても来たかったんです」じゃねぇ。最後は見せ場かもしれないが同じようなミサイル攻撃繰り返しすぎ。しつこい。そして悲哀感じる潔い終い。
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