slow

ドライヴのslowのレビュー・感想・評価

ドライヴ(2011年製作の映画)
-
目が眩む程の愛よ。目が眩む程の血よ。目が眩む程の闇よ。己が堕ちる程、眩く光るこの世界よ。
『FEAR X』から稼働し続けていたエレベーターと、『オンリー・ゴッド』へと続く不穏なネオン。レフン作品の中でもかなり観易く、人気があるのも納得。でも、それはきっとゴズリングフィーリングな映画だからだ。バイオレンス描写なども、やってることはタランティーノなんかと似ているけれど、それぞれの内面が反映されているのか、全く別物のように感じられるから不思議。絶品だったもう一人のキャスト、キャリー・マリガン(本作の頃は特に無敵)。こういう役やらせたら、彼女とミシェル・ウィリアムズは最強だと改めて思った。
男はどの瞬間からか、自分の未来を見ていたのだと思う。もう戻れないことを悟る価値が、その愛にはあったのだ。
slow

slow