ーーあらすじーー
寡黙な男、ドライバー(ライアンゴズリング)は昼は整備士とカースタントのアルバイト。
夜は犯罪組織を逃す闇のドライバー。
彼の仕事はいつも完璧で冷静だ。
「5分は必ず依頼人を待つ。しかし5分で戻らなければ姿を消す」
そんな彼がアイリーン(キャリーマリガン)と出会い、恋をする。
二人は惹かれ合う。
しかしアイリーンには服役中の夫スタンダードがいて、その恋は決して叶えてはならない禁断の恋だった。
服役中の夫が帰ってくるのだが…。
数日後、地下駐車場で血だらけで発見される。
どうやら、服役中に問題を起こし、家族を盾に犯罪へ加担するよう脅迫されていた。
ドライバーに協力を求める。
ドライバーは恋した女性とその息子ペニッシオのために
危険な闇のドライブへのハンドルを握ることにする。
5分。時計の針が刻一刻と時を刻む。
スタンダードが見えた!
車内に緊張が走る。
しかし……。
寡黙な男の人生がここから突然狂い始める。
男は愛する者を守るため、隠した毒針を逆立ててまるで獲物を捕食するサソリのように、犯罪に手を染めてゆくのだった。
☆感想☆
多くの方が書かれていたようにエレベーターのシーンは素晴らしい。
狂気に満ちてしまった男の一瞬の幸福。やっと手に入れた宝物。
しかし背中には毒針を隠し立てて。
この瞬間の美しさと、これから失われてゆく残酷な結末が絶妙に混じり合う。
このワンシーンだけでも1時間40分の価値あり!と言った印象。
個人的にはロバートデニーロのタクシードライバーを思い起こさせた作品でした。
彼ほど猟奇的でサイコではなくとも、ライアンの中に眠る猟奇な部分は少し似ていたかな。
キャリーマリガン演じるアイリーンの存在感もすごく良かった。
彼女以外ではこの画はなかったかなぁというほどでした。あと、なによりかわいい。。笑
もしまだ観てない方は「サソリとカエル」の寓話を調べてから観ると、よりこの映画の細やかな演出が分かりやすいかと思います。