★あらすじと考察★
第二次世界大戦の沖縄戦の中、デズモンドは銃を持たず、戦火を駆け巡る。
この映画の序盤で、彼は兵士として認めてもらえず、理解されず、ただ孤独と闘う日々が描かれている。
誰も彼を信じようとはしなかったのだ。しかしデズモンドは諦めなかった。自分を決して曲げるようなことは絶対にしなかった。
そんなデズモンドを次第に認め始める仲間たち。
そしてデズモンドは戦場へと足を踏み入れることになる。彼は救助だけを専門とする兵士だ。
銃はおろか、武器一つもつことなく戦火を駆け巡っては、仲間たちを助けた。
多くの仲間が死んでゆくなか、戦場は激しさを増し、海軍による援護砲撃が始まる。
火の海と化した戦場で、ハクソーから戻った兵士はたった35人だった。
デズモンドはまだ日本兵のいる崖の上で、助けを求めている兵士の元へ向かう。
神様、もう一人だけ、もう一人だけ助けさせてください。
デズモンドは祈り続けた。何度も、何度も何度も。
綱を持つ手は皮が剥け、血だらけになりながらも、デズモンドは何度もロープで一人ずつ降ろしてゆく。
時には敵の日本兵まで助けた。
それは命をかけた、彼だけの戦い。
そしてデズモンドは75名もの兵士をたったひとりで助け出したのだった。
★感想★
ぼくは悔しい。
あまり戦争映画は見ないし、戦火の中で人が死んでゆく姿を目にする勇気があまりない。
しかし、なぜこの映画をいままで見てこなかったのか。
戦争映画だからと勝手にふるいにかけていたことを恥ずかしく思う。
そして僕と同じく戦争映画が苦手な方にも観てもらいたい。
確かに戦場のシーンは苦手なひとも多い。
しかし、歴史を知り戦争を知るということは
この平和な時代に生きていることを
もう一度見つめ直し、そして感謝するいい機会になると僕は思う。