とびん

天使のくれた時間のとびんのネタバレレビュー・内容・結末

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

大手株取引会社の社長が、天使?によって暖かな家庭を築いている世界線に移動させられ、人のぬくもりを思い出す話。

天使に天使の要素がないのがよかった。そもそも天使なのかわからないけど。
あと、自転車のベルが小道具として使われなかったのもポイントだった。あのベルで出てきちゃったら、ファンタジーすぎて興ざめしてたかも。
まあでも、この手の映画はあまり好きじゃない。
誰かが劇的に変わるヒューマンドラマって、一つの生き方を否定しているよう感じる。そりゃ人生にとって家庭や愛情はお金よりも大切な価値観なのかもしれないけど、在否を問うところではないと思う。
最後の空港でのシーンは、ちょっと劇的過ぎたけどこれでよかった。
リアルで考えたら確実に振られるけど、あそこで振られたらあまりにも絶望すぎる。
主人公に心情変化はあっても他の人は一ミリも心動いてないからね。
というか主人公は恋人が空港で引き留めても振り返らないのに、引き留めるんかい。しかも、ちゃっかりお茶しばいているし。そこが少しご都合主義に感じた。
でも『ラ・ラ・ランド』の失恋で心を消耗してたから、ハッピーエンドでよかった笑
振られそうになるところに、黒人の天使が手助けするという終わり方でもよかったと思うけど。
ティアレオーニの役がとにかくかわいくて魅力的だった。
たしかにこの人と結婚したら幸せだろうな……
物語は普通で普通に楽しめた、という意味でこの点数。
とびん

とびん