あでぃくしょんBBA

天使のくれた時間のあでぃくしょんBBAのネタバレレビュー・内容・結末

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

2022.12.07 配信で視聴

強制的に “違う選択をした人生”を体験させられなかったら、自分に欠けているものがわからなかった男の話。

主人公ジャックは、ウォール街で辣腕をふるう投資会社の社長。たたき上げで登りつめた彼の手腕には誰もが一目を置き、望む物は何でも手に入る充実した生活を送っていた。
ところがクリスマスイヴの夜、昔の彼女ケイトから13年ぶりにコンタクトがあったことで感傷的になり、つい仏心を起こして雑貨店主と黒人青年のいざこざを仲裁したことから、悪夢のパラレルワールドに送り込まれる羽目になる――。

・あれは天使じゃない。悪魔的なトリックスターだ。
・年収が(おそらく)30分の1以下になって、しかもそれまで自分だけで遣えてたお金が家族と家庭維持のために分配されていくのは、今の私だったら耐えられない。どんな手段を使ってでも精神病院に入院する。

映画には、ジャックとケイトがあのあとどんな選択をするかは描かれていない。
2人とも子どものいない未婚同士でいいオトナだから、ケイトは便を遅らせてパリに渡り、ジャックは現在の問題案件をどうにか着地させてパリに赴き、ケイトと暮らすことになるんじゃなかろうか。
この映画の製作と設定は西暦2000年。あと8年でリーマンショックによる連鎖不況が到来するので、それまでにジャックがウォール街の社長を辞めたとてなんの問題もない。むしろラッキー(……てことは、やっぱりアレは天使だったのか??)。

20代~30代前半の頃に観てたら、もっとスコアを高くしていただろう。
だがな、今の私は Give me Money!なんだよ…
競争なく、孤立することもなく、カネだけは潤沢に降ってくる生活カモーーーン!
あでぃくしょんBBA

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