nagashing

北の橋のnagashingのレビュー・感想・評価

北の橋(1981年製作の映画)
5.0
30年くらい時代に先行していたARRPG映画。パリの各スポットを歩きまわりながら、ドラゴンの情報が付加されたすべり台とバトル。かなりingress/ポケモンGOっぽい。街の名所や人知れぬ廃墟をめぐる過程のうちで、各々がパリの風景を再発見していくというのもジョン・ハンケ的。パスカル・オジェのヘッドホンは兜であると同時にウェアラブル端末であり、彼女の電波な言動は拡張された現実を見ているからにほかならない。突飛な幕切れには少々面食らうも、この映画は、実際にパリに赴き、シークレットステージの「井戸」を自身の足で探求することによって、初めて完結に導くことができるような気がする。リヴェット先生のヘンテコ話はぜんぶ良いけど、とりわけこれは大好き。ストーリーは何回観てもよくわかりません。
nagashing

nagashing