ピッツア橋本

蒲田行進曲のピッツア橋本のレビュー・感想・評価

蒲田行進曲(1982年製作の映画)
4.4
"後悔するわよきっと、、、でもさようなら!"

撮影所システムが健在だった頃の東映撮影所を舞台にしたスター風間杜夫と元女優の松坂慶子、そして大部屋(下っ端)役者の平田満が織りなす愛と人情のドタバタ劇。

82年製作という事もあり、風間杜夫、平田満、蟹江敬三、石丸謙二郎などなど、90年代ドラマで父親やサラリーマン役で一時代を築いた彼らのもっと若くてエネルギッシュな活躍がとても新鮮。
平田満ってこんなにキレッキレに動けたのか😳

松坂慶子も女の悲哀を好演していて、エンドロール観て、なるほど!たしかにコレは男たちの群像劇以上に、そこに揺れる松坂慶子が中核にあるストーリーであったなあとしみじみ思う。

本作の肝となる池田屋事件の階段落ちが小道具としてすごく機能している。キャラが活き活きしてるだけじゃなくて、脚本としてもレベル高い。
序盤のアップの取り合い合戦は果たしてどこまで事実に基いてるか不明だけど、ほっこりした。

松坂慶子の可憐さと憂いが入り混じった存在感はすごく色気がありつつ爽やか笑
純粋に幸せになって欲しいなあと思った。

なかなか昨今では見れない人物構図、人間関係や価値観で見どころ多い映画でした。
ピッツア橋本

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