ピッツア橋本

ワイルド・スピードのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

ワイルド・スピード(2001年製作の映画)
4.3
“ポールウォーカーにスティーブマックイーンを見る”

ポールウォーカーの死のエピソードを聞いて、ワイスピシリーズ初鑑賞。

純粋に走り屋たちの話かと思いきや、路上レース狂たちの生活の裏に潜んだヤバい事件を追跡していくという構成なのですね。もっというと、カーアクション全般が展開されていく。

本作は主人公のポールウォーカーが走り屋のあんちゃんに紛れた実は警察で、ちょっとした潜入スパイをしながらある強盗事件の真相を追っていくストーリー。

車のギミックが割とチキチキマシン猛レース的なブースターやモンスターエンジン的なアイテムで構成されていて面白かった。てっきり『頭文字D』的な超絶テクニックでカーブのせめぎ合いのようなものをイメージしていたので、マシンパワーの考え方が全然予想と違っていた(笑)

いずれにしても、スポーツタイプの車はどれもSF的な光沢、カッコよさが出ていて目にも鮮やか。
レースやチェイスのロケーションが巧みで、クライマックスはある種MIシリーズ的なダイナミックさに良い知る事が出来た。
もはやレースの勝ち負けじゃないところでの決着が重要な作品。

主人公と好敵手の関係性の落としどころがどうなんだろう、あまりに主人公が図々しくないか?とハラハラして最後まで見守っていたけど、良い感じだなと思った。

主人公のポールウォーカーは初見だったが、スティーブマックイーン的な反逆性とセクシーさを兼ね備えた魅力的な俳優だなあと感じた。

スピーディーで見どころがギュッと詰まった一本でした。
ピッツア橋本

ピッツア橋本