幽霊やお化けがでてくるより、サイコパスの一言で片付けられようとも人間の狂気を全面に出してくるスプラッター的なホラーが個人的には恐ろしく視聴できた。
もはや『リング』や『仄暗い水の底から』は古典とも言える作品であり、怖いよりも教科書を見ているような気分になる。
加えてどちらも「ホラー映画ですよ」という面持ちで映画がスタートするのでどこか身構えて視聴してしまうが、この作品は前半は妖しい保険金詐欺からスタートし、少しギャグパートもあるので緩急があった。
大竹しのぶの演技は驚嘆の一言。
カッと目を見開き主人公を追い詰めていく様には目を離せなかった。
ホラーとは突然大音量を流せばいいアメリカンホラー、とりあえず湿っぽい雰囲気で引き伸ばせばいいジャパニーズホラー...と飽き飽きしていた人にはいい刺激になると思う。