ともぞう

関東無宿のともぞうのネタバレレビュー・内容・結末

関東無宿(1963年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

小林旭が25才。若くて男前。でも、小林旭の眉毛のメイクとピクピクする表情がコントにしか見えない(笑)突然、恋に落ちる2人。敵組の2人を斬りつけるシーンも緊張感なし。最後は牢獄の中でおしまい。今観るといろいろ唐突に感じる。

〈あらすじ〉
新聞の片隅にある「やくざの出入り、親分射殺さる」の小さな見出し、この小さなみだしの裏には、やくざの掟に反抗しながら、悲惨な宿命を背負った2人の男の物語があった。伊豆組の幹部・鶴田光雄(小林旭)は、どこか知的な鋭さをもつ男であった。その鋭さが、彼の印象を非情で、油断のない人間にしていた。親分の伊豆荘太(殿山泰司)が、心を許せないのもこんな彼にであった。最近擡頭著しい吉田組と、伊豆組は何にかとおりあいが悪かったが、土建の請負仕事の権利をめぐって、一触即発の状態であった。古田組の乾分、ダイヤモンドの冬(平田大三郎)は、ある日山田花子(中原早苗)という女子学生に遇ったが、その日から冬は花子が忘れられなくなった。しかし花子は伊豆組の乾分びっくり鉄(野呂圭介)に売り飛ばされてしまった。狂気のように探すダイヤモンドの冬を見た伊豆は、吉田組の復讐を恐れ、鶴田にびっくり鉄と花子を探し出すように命じた。ある賭場に来た鶴田は、女博徒・岩田辰子(伊藤弘子)に再会した。3年前賭場で知り会った2人は、忘れられない人になっていたのだ。辰子はイカサマ博打師おかる八(伊藤雄之助)と組み、客から金を捲きあげていた。思いあまった鶴田はダイヤモンドの冬の家を訪ねだが、そこで辰子を見て驚いた。辰子はダイヤモンドの冬の姉だったのだ。鶴田の胸に顔を埋める辰子、その時から鶴田は、辰子の男、“おかる八”との対決を決意していた。花子を失い、連日連夜賭博にふけるダイヤモンドの冬を心配して相談する辰子と、鶴田の間には、ヤクザの掟はなく慕情だけがあった。突然びっくり鉄が、ダイヤモンドの冬に刺されたと聞いた伊豆荘太は、鶴田の無能さをなじった。何事かを決意した鶴田は賭場に返した。突如数人の暴漢にかこまれた鶴田は、二人を一瞬に切って捨てた。その頃ダイヤモンドの冬もまた吉田の命令で伊豆をドスで貫いていた。やくざの黒い掟に押し流された、若い二人はこうして社会から抹殺されていった。
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