たけうつ

ゴッドファーザーPART IIのたけうつのネタバレレビュー・内容・結末

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

「もしこの世でたった一つ確かなことがあるとしたら。もし、歴史から教訓を得られるとしたら。それは人は殺せるってことだ。」

ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ロバート・デュバル、ジョン・かザール、ダイアン・キートン。。。
名優の演技とカットの構成がかっこ良すぎ、完璧。
3時間以上あるが二つの時系列の交錯を描いており、
親子の対比、近似性を描く。
Part Iをベストに挙げる人は多いが、断然Part IIが素晴らしい。

作品を通しての感想はまとまりきらないので、
印象に残る名シーンを下記に順不同で列挙。

1. マイケル兄弟の抱擁
母の葬式でマイケルは裏切り者の兄フレドとついに再開。
母の葬式で兄弟が抱擁を交わし、和解したように思えたが、
マイケルはすでに兄の処分を決めており、抱擁越しにヒットマンに殺害を指示する。
感動的な音楽と対照的なマイケルの表情が良い。
立つ瀬のない兄フレドの表情の良い。

2. マイケルの家庭不和と母への相談
イタリア系マフィアのマイケルとアメリカ家庭のケイとの
すれ違いが埋まらない。
マイケルは母に相談する。偉大な父ビトはどうしていたかを問う。
母はマイケルの苦悩を理解できず、「家族は離れることはない。」という。
マイケルは「時代が違い過ぎる。」といい、ここで父の時代へと切り替わる。

3. 父の誕生日
在りし日の一族の出来ごとを末尾に挿入するのがPart I&IIの総決算となる。
登場人物の中でコニー、マイケル、トム以外はすでにいない。
家族の不和の火種と、マイケルの孤独が浮き彫りになっており、
さらにあえて父ビト(マーロン・ブランドー)が登場しないのが、
ビトの重みを表している。

4. ビトのお土産の梨
職を無くし、帰宅するビトだったが、梨を買って帰る。
職は無くしたが家庭の平穏さはある。
敵を全て倒し、安泰を手に入れた代償に家庭を失った息子のマイケルとの対比になっている。
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