たけうつ

1秒先の彼女のたけうつのレビュー・感想・評価

1秒先の彼女(2020年製作の映画)
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ホワイトバレンタインとは程遠い南国台湾を舞台としたハートフルラブコメディ。
何事もワンテンポ早いリン・シャオチーが主人公。
終始せっかちな彼女の演技と、三谷幸喜映画のような軽快さとコメディなタッチ、
スピード感が合わさり上映時間はあっという間だった。

特にSNSやビジネス勧誘、お節介な親など、”あるある”がうまくコメディとなっており、
劇場でも笑いが起こっていた。

個人的に台湾映画は60年代を主題とした
ホウ・シャオシェン監督作恋恋風塵(1987)以来だった。
60年代の台湾と現代の台湾との対比という観点でも楽しむことができた。
恋恋風塵は1960年代の台湾の農村の美しい情景が印象的だった。
本作も夕暮れの海岸を走り抜けるシーンで、台湾の美しい自然を見ることができる。

異国の風景を楽しみたい、笑えるコメディがみたい、南国の気分を味わいたいという人におすすめ。
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