コルレオーネ・ファミリーの栄枯盛衰。
マイケルにとっての「ファミリー」と、ヴィトーにとっての「ファミリー」。
果たして親子で何が違ったのか。
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引き続き、とんでもなく美しい映画です。
何を取っても美しくてため息が出てくる。
こちらも映画史に残るド名作。今更わたくしのような若輩者があらすじを語ったとて何も面白くはないと思うので、
ここを意識したら楽しく観られるよ!というポイントをいっぱい書くレビューとさせていただきます。
■ストーリー構成
現代のマイケルと過去の若かりしヴィトーの物語を交互に見せるという手法です。
ヴィトーが若いながらも持ち前のカリスマ性や人望でどんどん周りに仲間が増えていくというサクセスストーリーと対比することで、マイケルの孤独が浮き彫りになります。
マイケルもまた、孤独になりつつあることに自覚的なのがもう美しい。ラストの孤独だという事実をただ認識するしかできないマイケルはアル・パチーノの中でも屈指の名演技なのでは。超好きでした。
■編集
カットが!素晴らしい!
特に、マイケルとヴィトーで時間軸が移るときのカット。ふたりがクロスするタイミングがまあ悲しい。カットでこういう悲しさを表現できるのは、この作品の構成だからでしょう!
■音楽
前作からずっと思っていたのですが、この映画はテーマ曲を流すタイミングが素晴らしい!
普通だったら、マイケルがドーン!と出てくるような目立つカットで流すことが多いと思うのですが、この映画のテーマ曲が流れるタイミングは違います。例えば、前作。逃亡中のマイケルがロングショットで映るタイミングで流れるんです。なんと美しいことか!
今作もなかなかいいところで2回くらいかな?流れるので、そこも注目です。
もうひたすら最高でした!
デニーロかっこいいしアル・パチーノの孤独な男っぷりはやっぱりたまりませんね。だんだん狂気に落ちつつある男を演じさせたらピカイチです。
長尺と怯むことなかれ、名作が待ってます。