テリーマザーファッカー虎

007/慰めの報酬のテリーマザーファッカー虎のレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
3.3
前作が製作陣の"誰も見たことない007を作ろう"という気概に満ち溢れた新シリーズ第一作目だったのに対し、良くも悪くも本作はいつもの大味007といった作品でした。

すぐ貴重な情報源を殺しちゃう、ダメな新人ボンドはやはり新鮮。
そして改めて見ると、そんな未熟なボンドがプロフェッショナルなスパイになっていくシリーズなのかという発見もあったり、そういう意味でも面白かった。

ただ前作が基本的には小さい舞台でてんやわんやあったのに比べて、本作は色んな所に行ったり来たりするので、「なんでお前そこにいるの?」などのツッコミと、行きあたりばったり&運任せなボンドの計画が気になってなかなか乗れなかった。
そして本作のヴィランの印象に残らなさもあり、全体的には記憶に残らないような作品でした。

その分上映時間はダニエル・クレイグのボンドシリーズの中では圧倒的に短い106分。
これが通常通り140分超えてたら逆にボロカス言ってた気もするのでそのバランスは良かったかと。