賽の河原

007/慰めの報酬の賽の河原のレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
2.8
カジノロワイアルの続編。前作見て記憶の新しいうちに見ないとちんぷんかんぷんの予習不可欠な作品。
結局のところ前作もそうなんだけど、大きな敵が不在でずっと敵の尻尾を追い続けているわけで、そういうところが退屈というのは言えると思う。裏を返せば現代的とも言えて、善悪の境界が曖昧になった社会やグローバル企業といったものの性格を描いているとも言えるわけで、それを東西冷戦を背景に生まれてきたシリーズである007シリーズでやったというのは象徴的な映画でもあるかもしれない。
時間が短いのは美点ではあるけど1本の映画としては結論がショボいしなあという感じだし、ある意味現代007シリーズの臨界点と言えるのでは。
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