イザナギ

ミザリーのイザナギのレビュー・感想・評価

ミザリー(1990年製作の映画)
4.0
【ミザリー】という自身の作品が大ヒットし、自分の書きたい作品がかけない葛藤を抱える作家ポール・シャルダンが主人公。

その葛藤を打開し、ミザリーを小説内で殺す事を決心する。書き上げた原稿を持っていく為、吹雪の中車で向かう最中、不幸にも車はスリップし、転落。
ポールは大怪我を負う。

そんな中、車に閉じ込められたポールを一人の中年女性アニーが助け、看病する。

ふたを開けてみたら、アニーはポールの大ファンでポールを追いかけていた軽いストーカーチックな人。おまけに、ミザリーの大ファン。

終いには、鞄の中の新作小説を読みたいとなかなか図々しいお願いをポールにする。命の恩人という事もあり、ポールは快諾する。それが悲劇の始まりだとも知らずに・・・

徐々に豹変していくアニー。

笑顔が怖いよー。笑顔から底知れぬ闇が見える。

ついに、【ミザリーの死】を知ってしまったアニー。怒り狂いポールを攻め立てる。

そして、【誰もこないし、これからは今までとは違う。】と恐怖の宣言をする。

しかし、両足を複雑骨折をして、見動き一つ取る事も困難なポール。

次の日、書いた新作の原稿を丹念に一枚ずつオイルを染み込ませるアニー。
ポールにマッチを差し出し、火をつけろと要求。

渋るポールをよそに、オイルをポールのベッド周りにほいほいっとばら撒くアニー。脅迫ですね。分かります。


徐々に明らかになる、アニーの異常性。

ポールとアニーの頭脳戦が始まった。

ポールは生き残れるのか!?

(レビュー)
ファン程、道を誤ると怖い存在はない
特に作品に対して依存している人間は。
アニーは、二重人格者だと思う。

看護婦という事もあり、筋肉弛緩剤(?)を打ち、ポールの身動きを取れなくするなど、非常に用意周到。まるでこの日をいつか来る事を待ち望んでいたかのようだ。

あの痛み止めと言っていた謎のカプセルは何だったんだろ?w

両足を複雑骨折というその名の通りの足枷をポールにハメ、生き残る為にアニーとの心理戦、頭脳線の展開は手に汗握る。

うっかり八兵衛より、うっかりさんなおじいちゃん保安官の活躍も良かった。

いやー。これはサスペンスじゃなくホラーですよ。TSUTAYAさんw
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