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太陽を盗んだ男の8637のレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
3.5
「原爆が夢、ってのも青春のうちか」と思わせたジュリーの勝利。

当時の哀愁。フィルムに抑えられた熱情。現代では成立しないような都内での過激な撮影から、何だか日本のヌーヴェル・バーグ的なものまで見えてくる。
そして、どこまでも命に愛された男。その執着心がやがて自らを削っていくとは知らずに...

ラストシーンの衝撃がなぜだか強かった。
しかし、これを真似て実際に原爆事件が起こらない事を願うばかりである。


追記:"製作進行"に黒沢清の名があった事を、僕は見逃さなかったぞ...
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