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太陽を盗んだ男の655321のレビュー・感想・評価

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)
3.8
内に爆発させるものすら無い男が爆弾を作る話。

鬱屈とか閉塞感ってのは手を離せばその振り子は反対側に向かうけど、退屈ってのはただ真ん中に留まっている。
退屈なジュリーに対して菅原文太さん演じる山下警部が「下らん事件」「話すことは無い」と突き放すのがカッコいい!
退屈しのぎの遊びに付き合っているヒマなんてない男は死にかけるヒマすらない笑

もう一歩引いて考えると、基本的に映画を観るのは退屈しのぎであって、実際的なものを得ようとする人は少ないと思う。
つまりこの映画を観てる時点でジュリーと同調、もしくは共犯関係にあると思う。
ということはこの映画を好きだと言う人は「叱られたい人」だと思うんです。

だとすれば「太陽を盗んだ男」はカルト映画でもあり、教育的映画でもあると思うのです。
と、この映画を見習って強引な論理展開を広げてみます。
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