黒澤明監督の代表作の一つ。黒澤明監督って改めて凄いですね。現在でいう大御所のクリントイーストウッド、スティーブンスピルバーグ、ジョージルーカスたちもリスペクトし、その手法を模倣したとされています。
ある靴会社の裕福な家庭に、誘拐の電話がはいる。3000万の身代金を用意しろ、ということでその家庭と捜査部隊による、犯人探しが始まる、、、
前半は、室内での緊迫した描写。主人公は黒澤明作品御用達の三船敏郎。
後半は、その犯人を捜索する描写。ここでは主人公であった権藤は脇役になり、刑事達が主人公扱いになってきます。
50年ほど前の作品なのでモノクロですが、様々な手法は当時としては秀逸でして、とくに列車の中から身代金を渡すシーンは、ミスが許されないので非常に緊迫感のあったものではないかなあと感じました!
また、スティーブンスピルバーグの『シンドラーのリスト』でも効果的に使われていたアレは、実はこれがモデルだったのですね!それは、犯人の手がかりになるものだったので、かなり印象的でした!ユーザーさんのお言葉を借りればプレモルの法則?というところでしょうか(*^_^*)
これは最近の『ピンクとグレー』にも見られます。
終盤の踊る部分は尺が長いなあと思ったりもしましたが、この映画のタイトル、良さの全ては、最後で表されています。まさしく天国と地獄。彼らの間には一枚のガラスがあるだけ。でもここまでも世界が違う。人の行ないというのは、人生にとって非常に重要であり、その行ないによって、裁かれる裁かれないという決断が下されるのです(°_°)
死という恐怖を前にしたあの震えからの演技は唖然になりました。
こういうのうまいですよねー、、、
まあざっくりいえば、刑事物映画です。街並みや盗聴器などは昭和時代を彷彿するので逆に新鮮。
日本映画史を語る上では外せない作品なのかなあと感じました(*^_^*)