J四郎

必殺女拳士のJ四郎のレビュー・感想・評価

必殺女拳士(1976年製作の映画)
3.6
志穂美悦子の空手アクションのひとつ。
名前は似てますがあの女必殺拳シリーズとは別物で主人公の設定も違います。

千葉真一がライバルの天津敏演じる悪いオッサンに集団リンチに遭います。片目も失った彼は娘にその復讐を託して厳しいスパルタの末、必殺拳士に仕上げます。素手の一撃で屈強な男を殺害できるのでまさに必殺です。免許皆伝には親父を倒さなければならなかったので、彼女の学んだのは南斗鳳凰拳だったんでしょうか?

という空手モノにはお馴染みの復讐ものですな。

この手の映画ではありがちですが格闘家は常に命の取り合いをしております。普通に歩いてるだけで凶器を手にした危ない風体のヤツに命を狙われるのでオチオチ家族団らんも出来ません。この世界ではもうヤクザ以上に空手家を取り締まった方が良いのかも知れませんね。

今回、志穂美悦子は雲水姿に変装して華麗なアクションを魅せてくれます。相変らずキレは良いし美しくカッコ良い。倉田保昭との対決も見応えがありますが、この映画ではどちらかと言えば倉田保昭のほうがアクションの主役なのかも?

最後の戦いではこの2人がワルと対決するんですが、二つの対決を上手くカットで繋いでいたり工夫が見られる。敵には座頭市と忍者を悪魔合体させたような白髪の怪人がいたりと濃いのが居ます。この白髪のオヤジはどうやら石橋雅史が演じているようです。見た目もアクションも存在感ありすぎっすわ。
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