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リトル・マーメイドのhitomaのレビュー・感想・評価

リトル・マーメイド(1989年製作の映画)
4.0
言わずとしれたディズニー映画。劇中で使用される4つの挿入歌はキャラクターの心情をよく表し、ストーリーの起伏に応じて心躍らせ震わせるものばかりだ、このあたりはやはりディズニーミュージカル映画の真骨頂だと思う。一方でブルーレイの特典映像で、ロトスコープではないものの、俳優の演技を録画して参考にした事が紹介されているが、その弊害なのか、キャラクターのパースや作画が妙に不安定になる時があり気になってしまった。アリエルは基本はとても綺麗でかわいらしい役だが、アップの構図で微妙に生気が感じられない事があるのはそのせいかもしれない。特典映像の中でロトスコープはリアル過ぎると評価されているが、個人的には「白雪姫」や「眠れる森の美女」の官能的なまでのアニメーションは、それだけで魅入ってしまうほどに素晴らしい。ライオンキング以降はこの不安定な感も無くなっていくが、制作費もどんどん上がっていくのでそのあたりが影響しているのかもしれない。
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