トランスマスター

アルゴ探検隊の大冒険のトランスマスターのレビュー・感想・評価

アルゴ探検隊の大冒険(1963年製作の映画)
4.0
#50 またギリシャ神話w(しかもレイ・ハリーハウゼン)

神々と人々が共存する時代の古代ギリシャが舞台。
ゼウスの庇護にある征服者ペリアスが、王国を奪取する。
王宮内のヘラの神殿で王家の血筋を絶やそうと殺戮。
王の血筋を引く真の王位継承者(主人公)ジェーソンが、20年後たくましい青年に育ちヘルメスの導きでオリンポス山へ招かれる。そこでコルキスで黄金の毛皮を取って来いというミッションを授かり、アルゴスの建立したガレー船で、オリンピア競技で勝ち残った勇者共に船旅に出る冒険譚。

◆幻想世界の愛すべきクリーチャー
・青銅巨人タロス
・怪鳥ハーピー
・7首龍ヒドラ
・骸骨剣士

◆良い点/注目ポイント
・ストップモーション・特撮・ド派手なBGMが一級品。エナジードリンクを一気飲みしたような高揚感を楽しめます。
・青銅巨人タロスの動く確率100%の存在感。牛久大仏のような巨体。ジェーソンの水と食べ物以外盗むなという忠告を忘れてタロスの財宝を盗む半神ヘラクレス。
タロスの剣が届く方向にアルゴ号を漕ぎ出してしまうアルゴノーツなど、
お化け屋敷で前の人が作動させた仕掛けが、復活してから進むようにお約束が期待通りに作動していきます。
・神々の助けは不要と、立派な心掛けのジェーソン。しかしヘラに頼る頻度はかなり近い。
・ゼウスの血を引く半神ヘラクレスが、鍛冶神ヘパイストスの島に一人で降り立つとき、ヘラの塩対応が笑えます。(まだ夫の浮気を根に持っています。)
・ヒドラの歯から骸骨剣士が完成するまで、じっと辛抱強く待つアルゴノーツ。貴方達は礼儀正しい。

◆改善点
・なし。

◆総括
・オリンポス山の描写の周りがモヤモヤした情景や、登場するたびにハープの音を奏でる神々の女王ヘラの登場シーンなど、ウルトラの母や『奥様は魔女』のような60’sの雰囲気(私は生まれていませんがw)溢れる場面は癖になります。

またこの作品も自宅から12km圏内のレンタルショップに存在しないくらいレアなDVDだったので見つけたら必ずレンタルしましょう。

-2021年 50本目-