majizi

ドッグヴィルのmajiziのネタバレレビュー・内容・結末

ドッグヴィル(2003年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

酷い作品!
見終わってしばらくしても、余韻が残ってずっと考えてしまいました。
恐るべし、トリアー監督。

あらすじは…
大恐慌時代、ロッキー山脈の麓にある廃れた村ドッグヴィルに、ギャングに追われたグレース(ニコール・キッドマン)が逃げ込んでくる。追われている理由を口にしないグレースを受け入れ、彼女をかくまうことを決めたドッグヴィルの人々。

グレースは受け入れてもらうために必死で努力し、人々と心が通うようになる。しかし、住人の態度は次第に変貌していく…


舞台演劇以上に簡素化されたセットにまず違和感。
章立てとナレーションもあり、分かりやすいようで、最後はやっぱり、あーあ!😫って終わり方。

だけどこんな作品を作る人の心は一体どうなってるの?笑

劇中感じているそれまでのモヤモヤに対して、このラストに少しでも晴れやかに感じるなら(多くの人は少なからずそうでしょう)監督は観ている側の、観念的な道徳観を嘲笑っていそうです。




以下ネタバレ











最後9章のグレースとパパの会話が全てでした。


誰よりも高潔な倫理観を持ち合わせていると考えて、他人の罪を赦すなんて傲慢だ
情け深くあるべきだ
しかし規範、義務、責任は必要だ


ドッグヴィルの問題を解決するわ
彼らを更生させることは出来ないの
権力を行使するわ
世の中を良くしたいから
ドッグヴィルは地上から消えた方が良いのよ


子沢山の家があるの
子供から殺して
母親に泣かないでいたら子供たちは殺さないと言って
でもすぐに泣く女なの
majizi

majizi