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少女のSPNminacoのレビュー・感想・評価

少女(1961年製作の映画)
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作家を夢見て上京したカネちゃんが、都会の現実を知って少し大人になりました…って、他愛もないロマコメ。真っ直ぐ純真なカネちゃん演じる笹森礼子がキラキラと可愛いのなんの。
あちこち勤めに出てはガッカリするカネちゃん。東京はスケコマシだらけ、居候先でも就職先でも大作家の先生もみんなセクハラ野郎。変なことしたら爪で引っ掻いてやる!と逞しいカネちゃんだが…いやはや、大人の醜い現実というより、映画自体にセーラー服の女学生を消費するためのエロオヤジ目線が透けて見えるからドン引く。
しかも結局は都会より田舎の大家族、カネちゃんを好きな幼馴染みヨシゾウのプロポーズで大団円だ。作家の夢は捨てないけど、それも結婚と家庭ありきというわけ。
61年だけど、むしろこれ以前の映画の方がモダンで、この辺りの時代が一番古く感じるものである。オートバイがやたら活用されるのは、たぶんヤマハとタイアップ。
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