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恋の罪のSQURのレビュー・感想・評価

恋の罪(2011年製作の映画)
3.0
園子温作品視聴6作目
この映画によって、今まで自分の中で点でしかなかった園子温作品がようやく一続きに結ばれたように思う
園子温作品にしては(多分)珍しく言葉による説明が多く、テーマがわかりやすい。
人間は辿り着くことのできない”城”を求めていて、その”城”を求めるためあらゆる手を尽くして悶え苦しむ、ということは、おそらく園子温作品に一貫したテーマなんだろう。

この映画自体が意図してなのか、”言葉”が多く”肉”を伴っていなかった。
今まで見てきた園子温作品は逆に”肉”がメインで、それらの”肉”と今回の”言葉”が合わさることでようやく実感として”意味”が生じた、と言えるかもしれない

とは言っても、肉を、つまり意味=城=生を求める姿は相変わらずとてもかっこいい
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