ペンソー

ロビイストの陰謀のペンソーのレビュー・感想・評価

ロビイストの陰謀(2010年製作の映画)
3.5
実話であるロビイストによるカジノ利権の詐欺事件を元にした社会風刺映画。
傲慢で偉そうな役をやらせたら右に出る者はいないケヴィンスペイシーと、ちょっと胡散臭いイケメンのバリーペッパーという配役が良かった。
実際にこんなことが起こったという実話だからこそ凄い内容と、アメリカのロビイストという職業のグレーゾーン。終盤、ケヴィンスペイシーが「みんなやってる」って言ってたけどその通りなんじゃないだろうか。多少のごまかしはみんなやってるだろうし、それがバレるかバレないかの差だけ。これが明るみに出てしまったのは、他者と比べてちょっとだけ大立ち回りをしてしまったという、なんとも気の毒な話だと思う。追求する側の委員会の議員たちだってロビイストに多額の献金をしてもらっていたわけだし、ワシントンでは立ち回りが全てなんだろうなぁ。
アメリカの政治を取り巻く人間たちの恐ろしい部分が垣間見える作品でした。
ケヴィンスペイシーの人をバカにしたような顔はいつ観てもやっぱり最高。これほどムカつく役がハマる俳優は他にいないんじゃないでしょうか。
ケヴィンスペイシーの最新作である"ベイビードライバー"ではどんな役なのかとても楽しみです。
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