めしいらず

コクリコ坂からのめしいらずのレビュー・感想・評価

コクリコ坂から(2011年製作の映画)
2.8
「ゲド戦記」「アーヤと魔女」が個人的に苦手だったからあまり期待せずに観たけれどこれは面白かった。主人公たちの関係性の紆余曲折には少々都合が良い感じもあるけれど、あるいは戦中戦後の混乱期なら十分にあり得る事例だったのかも知れない。濃やかで正確な生活描写はジブリ作品ならではのものでありさすが。学生たちの風情に高度成長期というよりどこか戦前のそれ(バンカラってことか…)を思わせるしかつめらしい時代感覚があるけれど、むしろそこがこの映画の心地良い部分でもある気がした。お話は結末ありきで他愛ないけれど、描写の面白さがそれを補っていたと思う。
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