ロックウェルアイズ

サニー 永遠の仲間たちのロックウェルアイズのネタバレレビュー・内容・結末

サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

姉御肌のリーダー・チュナが、ガンで余命僅かということで再会した、高校時代の仲良しグループサニーの仲間達。
大人になった彼女たちはそれぞれが問題を抱えながら、描いた未来とは違った人生を歩んでいた。
田舎から転校してきて、チュナに可愛がられ途中からサニーに入ったナミが、今度はチュナのためにかつての仲間を探し、過去を回想していく話。

久しぶりの韓国映画で、しかもハートフル系の韓国映画は少し避けてきたので、冒頭のポップな感じや女子の陽キャ一軍のテンションに不安を感じた。
でも、そんなこと忘れてしまうようなテンポの良さと内容の濃さに笑いあり涙あり。
流石、韓国クオリティでした。

韓国女性版『クローズ』であり、女性版『くれなずめ』。
懐メロと共に現代パートと過去パートを交互に出しながら話が展開していく。
意外にもバイオレンスだけど、その戦闘シーンがめちゃくちゃ面白い。
各登場人物の個性も全く違って、それだからこそ合ったり合わなかったりが物語に深みを加える。
歌番組を口実に逃げ出すライバルグループのリーダー、「ゴルバチョフ顔!」、幽霊憑依。
デモのシーンは普通だったら笑えない場面なはずだが、笑いが止まらなかった。
ただバカ騒ぎしてた青春。
何気なく駄弁った帰り道。
友情、恋愛、タイマン?
過去パートは全体的にノスタルジーな雰囲気。
哀愁漂う映画の世界にずっと浸っていたい。

最後にチュナが残してくれた宝物。
『サニー』に合わせたダンスで彼女を見送る。
スジが現れてエンディングという終わり方もとても良かった。
数年前の邦画リメイクも観てみたい。
高校時代のミナ役の女優さん。
「なんだこの可愛い娘は?」と思っていたら、シム・ウンギョンでした。
幼くて気づかなかった。
韓国の女優さんみんな演技力半端ないって。