ふき

VLAD ブラドのふきのネタバレレビュー・内容・結末

VLAD ブラド(2003年製作の映画)
1.2

このレビューはネタバレを含みます

ドラキュラ伯爵のモデルである「ヴラド三世」をモチーフとした怪人が登場する作品(吸血鬼ではない)。
ドラゴン騎士団の紋章の力で現代ルーマニアに蘇ったヴラド三世が、研究のために集まった大学生グループを追い、ワラキア(中世ルーマニア)から時間を超えてやってきた女性に気があるような素振りを見せながら、時折登場人物を操って激しいセックスシーンを披露しつつ登場人物を殺していくも、最後はポエナリ城塞の遺体を発見され消滅する、という展開。
だが実態はと言うと、意味ありげに登場したキャラや道具が、意味深な台詞や効果を現すも、その謎や伏線は相互に絡み合うでもなく一つ一つ消えていき、最後にはヴラド三世も消えてなにも結実しない結末を迎える、というもの。
特典トレイラーに珍作『尻怪獣アスラ』が含まれている、と言えば、この作品がどういう方面のものか分かる方も多いだろう。
なお私は、現代ルーマニアの映像が目的だったのだが、その点でも不満だった。序盤の市街地から田舎までの道程と、ラスト数秒で登場するポエナリ城塞以外は、どこで撮影しても差し支えない映像だったからだ。それでも動くポエナリ城塞が見られたので、〇・二点を加算させていただく。
ふき

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