南極大陸に住むコウテイペンギンの生態を描いた動物ドキュメンタリー作品。
①(*´艸`)。○(可愛いなあ、もふもふしたいなあ)
②(;´Д`)。○(ああっ! ダメダメ! ああっ!)
③(´;ω;`)。○(あっ……ああっ……)
本編の九割が①、残り〇・五割ずつが②と③。結論は本来の意味での「尊い」。
以上。
もう少し真面目に語れ?
八六分の尺を目一杯使って、南極の美しさと厳しさ、コウテイペンギンの愛らしさとデザインとしての強度の高さが描かれる。雄と雌の交尾に至る描写も妙に官能的で、フランス映画っぽさを感じる(偏見)。寒いところと鳥とエロが好きな私には、この上ないご馳走である。
ドキュメンタリーの作りとしては、ペンギン擬人化があざといナレーションとか、サメ映画みたいな雰囲気カットバックで描かれるアザラシの襲撃とか、一部フェイ・ウォン氏の『Eyes On Me』に聞こえるBGMとか、気になるところはある。だがナレーションはフランス語音声に字幕なしで見れば気にならないし、ありがちな「地球の温暖化によって~」とか「この自然を護らねば~」とかのお説教もないので、バックグラウンドムービーとしての使い勝手はよい。
風の強い凍える環境で見ると臨場感がアップするので、ぜひ吹き曝しの部屋で厚着をして見て頂きたい。