叡福寺清子

ブラディ・サンデーの叡福寺清子のレビュー・感想・評価

ブラディ・サンデー(2002年製作の映画)
3.3
こんな惨劇があったこと知らなかった.無知とは罪である.恥じ入るばかり.
高硬度な再現ドラマ.ってか硬すぎて(当時こんな鮮明な映像残せないという時代考証を排除したら)現場にいてる誰かが撮った映像と言われたら信じるレベルでエンタメ感を排除した作品だった.
その場に居合わせた人々がその時何を考え何を話したのか.次々と場面を切り替える手法は事件の全体像を知るには有効だな.編集さんは地獄だろうけど.
ストリーミングが当たり前にできる現在,もし血の日曜日が起こったら世界中に拡散し,真実が隠蔽されることはない.その意味ではエンディングで流れたBloody Sundayへの回答はなされた.
我々は武器を手にした.ネットという武器を.ただ逆に言えば玉石混交が酷く正しい情報を取得するのが難しくなった.時代は次の段階に進んだのだ.
若者よ書を捨て街に出て真実を映し出すのだ.なんちゃってね.