このレビューはネタバレを含みます
5つのハ虫類拳
1978年。
チャンチェ監督脚本。
棚から1枚カンフー映画見てみようシリーズ。
今回は何度か最初の方みていた「五毒拳」なんか完全にジャッキーの「拳精」を思い出す。拳精もそれぞれ妖精たちが蛇とかいろいろ役割があった。ていうか妖精というより白塗り、赤い頭髪のおじさんだが。
ショウブラザース、ツインレーベル鑑賞した。
いやあなんか変わっていて面白かったなあ。誰がどこにいるミステリー的な所も匂わせる。
それでいて香港残酷役人話もサラリと描く。この同じ感じ「空飛ぶギロチン」で見た同種の感じ。
容赦ない拷問
冷酷司法
塗りたくる嘘
正と悪みたいな感じ。
そして特殊拳法、5つの毒の拳。英語タイトル「The Five Venoms 」「ヴェノム(毒、恨みetc)」じゃんと思わず予告編みて呟く。
カンフーやるまで時間かけるパターン。冒頭五毒の拳を魅せる。
ムカデ
蛇
さそり
ヤモリ
カエル
ってまた小さくきしょく悪いハ虫類集めたこと。
チャンチェのプロダクション提供と予告にあったが、完全に狙って作っていて
ヤモリ拳のみ壁に足がつき立てるという珍芸あり。これが必殺技になりラスト効いてくる。
中盤の裁判の所は証言撤回という名の暴力脅しが見れて今にも通じる非情な証言180度変わる姿の目撃者のあの感じ必見。
カエルが強い、皮膚柔らかい弾力で突き刺す拳を跳ね返すって、これジャッキーの「クレージーモンキー笑拳」にもあったけど。ジャッキーは笑いという気合い爆笑だったが、。
残酷描写も結構凄いのも本作カルト映画として残るとこ。
針だらけの人型模型に人をはめこみ、全てのツボを刺すという残酷拷問道具登場。
また高熱武具を体に貼り付けたりこういうカンフー映画要素に入れなくて良い要素がカルト色を増していた。
ジャッキー、ブルースリーが出来ない芸当だ。
ラストのガチカンフーも地味ながら面白かった。
「終劇」の文字に倒れる人
のむなしさしっかり漂う5つの毒が盛り会う拳。
異色たるカンフー映画でございました。
さて
チャンチェのカルトカンフー、5つのハ虫類拳
カンフー映画ファンはぜひ!