ノッチ

バイオ・スケアード/悪魔の遺伝子のノッチのレビュー・感想・評価

2.5
謎の連続殺人事件の捜査に協力を要請された元敏腕探偵が調査を進めると、閉鎖された研究所に行き着く。

かつての研究員と残された資料から、犯人の正体は遺伝子操作によって作りだされた怪物だと判明する。

人間が遺伝子操作で作り出した怪物シンジェノアが人間を襲いまくるモンスター映画。

内容的には、世間を騒がす謎の殺人事件は遺伝子操作にて誕生した怪物の仕業だった・・・ってな感じのSFホラー作品です。 

おそらくは『エイリアン』(79)に触発され、手掛けられた作品であろう。

しかし、全シーンに共通して言えることなのですが、画面が暗すぎて何やってんだかサッパリ解かりません。

画面の明かりを調整して対応しても見辛くてどうしようもありませんでした。

また、『エイリアン』の2番煎じ映画の為か、シンジェノアは夜と下水道の中でしか出てきません。

そのため、シンジェノアの襲撃シーンが夜間や下水溝など暗い場面に限られており、その姿を終始はっきりとは見せてくれなかったことが残念でなりません。

シンジェノアの造形は、細かい皺が刻まれた皮膚といいチャーミングなモヒカン頭といい、なかなか秀逸なデザインをしている。

こんな映画にはもったいないほど良い造形である。

脊髄液を吸うため、人間の口に鋭い舌を入れたりするシーンは気持ち悪くて良い感じです。

だが、テンポの悪さが気になり、いつまで経ってもストーリーの本筋が見えてこない。

「主人公vs怪物」という構図が確立するのはなんとラスト30分になってからであり、それまでは特に盛り上がりがないのである。

また、モンスターを造った人々に言及されていなかったり、モンスターの生態も明らかにされず、わけのわからないところも多い。

決着の付け方も呆気ないもので、モンスター映画としては何とも評価しがたい内容の作品だった。 
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