ノッチ

ジュマンジ/ネクスト・レベルのノッチのレビュー・感想・評価

3.5
「ジュマンジ」の冒険をクリアしてから2年。

スペンサー、マーサ、フリッジ、ベサニーはそれぞれの進路を歩み、いまは大学生になっていた。

しかし、あの時の興奮が忘れられないスペンサーは、破壊したはずのゲーム「ジュマンジ」をこっそり修理し、再びゲームの中に吸い込まれてしまう。

『ジュマンジ』シリーズの第3作目であり、新シリーズの2作目にあたる。

せっかくジュマンジの世界から抜け出せた主人公が「あの時の感動をもう一度味わいたいexclamation」と、再度ゲームの世界に入り込むという、ぶっちゃけ二番煎じな内容なんですが、登場人物の追加やアバターの入れ替え、シニア世代に焦点を当てた物語等、前作を観た人にも飽きさせない配慮がされています。

お約束のジョークも満載で、ルールを知らない祖父と祖父の友人がカバに食われたり、ダチョウにやられたりしてライフを失うのもお約束です。

万能感に満たされた祖父が、やりすぎて、ライフを失うのもお約束です。

ゲームのステージは異なるものの

「死と隣り合わせの世界にいるのにどこか陽気で能天気な登場人物」

「相変わらず馬鹿馬鹿しいアバターの死亡シーン」

「困難、と見せかけて御都合的なストーリー展開でポンポンと進む物語」

等、良くも悪くも前作からあまり変わらないノリのお話です。

ですが、ゲームの世界に入った事でこれまで行き違いがあったカップルやシニア世代の友人が打ち解けたり、疎遠になっていたチームが絆を取り戻したり…という、人によってはクサいと感じるシーンも嫌味なく流していくのはこの映画ならではの魅力だと思います。

けど、ゲームとしての内容は前作の方が上だった。

全体的に大雑把感が満載なのが残念。

お爺ちゃん世代が新たに加わって、ドタバタ度は増しているのですが、それは逆にスピード感を削いでいるということでもあります。

とはいえ、前作に引き続き、話の軽さに慣れれば老若男女に受け入れられるであろう映画だと思います。
ノッチ

ノッチ