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スクール・デイズのあのレビュー・感想・評価

スクール・デイズ(1988年製作の映画)
3.7
黒人ばかりが通うミッションカレッジに通う黒人内での対立を描く作品
黒人vs白人ではなく黒人同士の対立というのがあまり観たことがなくて興味深かった

馬鹿なことばかりしているし明るくミュージカル調に作られているものの 根底にあるのはスパイク・リーが毎回描く差別や人権の問題(字幕には出ていなかったが冒頭に映ったようにフレデリック・ダグラスの名も出てくる)

黒人の中でも肌の色や髪で差別があるのは知らなかった
『ブラインド・スポッティング』『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』でも描かれていたように、後から来た人たちによって元々その町にいた人たちの職や文化が失われてしまうということも忘れてはならないと一瞬だけ出てきたサミュエル・L・ジャクソンが教えてくれる

カルトに近いガンマのリーダーをジャンカルロ・エスポジートが元気いっぱいに演じているのが最高
若い頃から今も変わらずかっこいいし目の演技が良い

これだけ黒人や差別を描いているわりに女性への扱いがあまりにも酷くて意図的にやっているのか当時だからなのかが謎(ほかのスパイク・リーの作品より評価を低く付けているのはその点で)

ブラックパンサーでオスカーを受賞したルース・カーターが衣装を担当していて80sなファッションがどれも素敵
スパイク・リーはNIKEのイメージが強かったけどアディダスも良いなと思った

カメラ目線のWake upという言葉が重く響く
あ