エイデン

REC:レック/ザ・クアランティンのエイデンのレビュー・感想・評価

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2008年、ロサンゼルス
消防士を密着取材していたTVリポーターのアンジェラとカメラマンのスコット
深夜 消防隊長のジェイクやフレッチャーらにインタビューをしていたところ、通報を受けた出動要請のベルが鳴り響く
消防車に同乗し、急行した現場は古びた1軒のアパートだった
既に警察も到着しており、アパートの管理人に案内され中へと入ると、ホールには居住者達が集まっていた
彼らによると、2階に1人で住む老婆エスピノーザの異常な悲鳴が聞こえたのだと言う
早速 彼女の部屋へと向かう隊員達は、先に入っていた警官達と合流
警官は扉をノックするが返事はなく、中は不気味に静まり返っていた
仕方なく扉を破り、中に突入した彼らの前に現れたのは、血まみれの下着姿のエスピノーザだった
怯えた様子でどこか様子がおかしい彼女は、警官が近づいたその時、突然 牙を剥いて襲いかかる
カメラが捉えたのは、彼女が警官の首の肉を食いちぎる姿だった
慌ててフレッチャーがエスピノーザを引き剥がし、彼を残して全員で負傷した警官を部屋の外へと連れて行く
負傷した警官を病院に連れて行こうと1階に降りるが、何故か扉が外から施錠されており外へ出られない
外には謎の集団が安全のためだと周囲を封鎖していた
彼らは警察で、安全のための封鎖で確認が取れるまで誰も外に出せないと言う
中に入った警官は何のことかわからず混乱する
居住者の男性が獣医であると名乗り出て、負傷した警官を預かるが、予断を許さない状況だった
とりあえず負傷者を外へと出さなければならないと考えたジェイクは指揮を執るが、事態は全貌がわからないまま最悪の方向へと転がっていく
戦慄の一夜の一部始終をアンジェラとスコットはカメラに収める決意を固める



ファウンド・フッテージ方式で製作されホラーファンを歓喜させたスペイン産ゾンビ映画『レック』の、実はやってたハリウッドリメイク版

まああらすじでも分かる方は分かる通り、舞台をアメリカに移しただけでストーリーの本筋は本家と同じ
リメイク映画ってこういうところの難しさあるね
比較対象がある分、大幅に脚色加えたりすれば叩かれるし、全く同じにすればやる意味わからないし

閑話休題
元より怖さは約束されてるところもあるけど、オリジナル版を観てる人としてはビビるのが大体同じ箇所なのが残念なところ
一方で、POVのカメラワークは意識的に観やすさを重視されてるような印象
映像自体もオリジナル版より綺麗なので画面酔いは防げてるし、観たい瞬間がしっかり観られるのは嬉しい
まあオリジナル版のが逆にファウンド・フッテージ感が出てるとも言える
展開も緩急がわかりやすくついてるので、よりビビらせにかかってる感じも強い
描写もはっきり観えるぶんゴアゴアだし、ビビる箇所同じと言っときながら怖いんだよなあ

大体が同じぶん、ほとんどのことはそっちのレビューで書いちゃったので書くことないけど、実はハリウッドリメイク版には続編『REC:レック ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇』もあって、それは本作の反省を踏まえたのか、ハリウッドナイズなのか、封鎖された空港を舞台にゾンビパニックが巻き起こるという完全オリジナルストーリーなので、そっちもチェックしよう
何にせよリメイクはまた違った視点での楽しみ方を見つけられるので、オリジナル版観た人もそうでない人も観ましょう
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