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ジェフリー・ダーマーのsmithmouseのレビュー・感想・評価

ジェフリー・ダーマー(2002年製作の映画)
2.8
ベビーフェイスのジェレミー・レナーが稀代の殺人鬼を演じる、赤い部屋が印象的な静かな映画。

過去、現在の殺人をクロスさせて描かれ、グロさは無く、人物形成の過程もアッサリ目。ジェフリー・ダーマーの底知れない異常性はこの映画では鳴りを潜めている。
しかし、描かれている中で恐ろしいのは「ミルウォーキーの食人鬼」の平凡と非凡の内面での同居ぶり。
仕事もして社会に完璧に溶け込んでいるが獲物を見つけるのが上手く(自分と同じマイノリティーを探し出す嗅覚的センス)、身も心も捕らえて離さない手慣れた「狩り」の様子を見ていると、殺さずにはいられないというサガをお持ちの某スタンド使いを思い出す。

至ってフツーな「捕食者」の日常の一幕。
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