爆裂BOX

クライモリ デッド・エンドの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.9
クライモリシリーズ二作目にしてシリーズの中でも最高傑作ではないでしょうか。今回は森の中でサバイバルリアリティ番組を撮影するスタッフと若者たちがロケ地に選んだのがあの森だったために次々と襲われていくという物です。
まずゴア描写が格段にパワーアップ!冒頭から斧で脳天から人体真っ二つに零れ落ちる内臓と分れた右半身と左半身をそれぞれ引きずっていくシーンをかましてくれます。その後もダイナマイトで粉微塵に吹っ飛ぶ人体や矢が眼球を貫通したりテーブルの上に広がる解体された人体や破砕機で粉砕される人体など強烈なゴア描写が盛りだくさんです。
登場人物もサバイバル番組参加者という事でリスカ痕を隠したメンヘラちゃんや枕営業上等なビッチ、女兵士に下ネタばっか言いまくるスケーターや意外と真面目なマッチョなど個性的なキャラが多いですね。最初嫌なキャラっぽかったのがイイ子だったり、ヘタレな男が最後にちょっと勇気見せる所も良かったです。また、前作のイライザ・ドゥシュクやデズモント・ハリントンの様に明確なヒーローヒロインがいない分、最後まで誰が生き残るかわからない所も良かったですね。絶対主人公だろうと思ったあの人が序盤で退場したのはビックリでした。
その中でも一際異彩放ってたのが元軍人のデール大佐。この手のキャラはこういう映画ではかませでアッサリ退場すること多いですが、最初こそすぐ気絶させられて捕まって「やっぱり噛ませか」と思いましたが、そこからのサバイバルスキルを駆使して窮地を脱出し、反撃に移って奇形たちを葬っていく「ランボー」のような活躍ぶりはカッコよすぎてしびれます。もっと活躍見たかっただけに終盤で退場したのは残念でしたね。
前作では奇形三兄弟でしたが、今回は家族になっています。奇形同士のキスシーンにラブシーン、出産シーンなど誰得な悪趣味描写も盛り沢山ですね。終盤の晩餐は「悪魔のいけにえ」の晩餐シーンそのままですが、ちゃんと食前のお祈りするんですね。その他にも奥さんが食事の用意(解体)してる横でパパが椅子に座って酒呑んだり奇形家族の日常シーンが見れるのも面白いです。
前作との繋がりを感じさせるシーンはそんなにないんですが、ガソリンスタンドの親父は再登場してましたね。奇形家族の存在知ってるけどそんなに関わりないんだと思ってたらガッツリ繋がりあったんですね。また彼らの奇形化の原因にもちょっとふれられてます。
テキサスチェーンソー」のエリカ・リーセンや「ファイナル・デッドコースター」のテキサス・バトル、「ヒルズ・ハブ・アイズ2」のダニエラ・アロンソ等ホラー出演多い人達がキャスト陣なのも嬉しいですね。エリカ・リーセンの絶叫演技は良かったです。
前作よりもパワーアップしていてとても楽しめた続編でした。この辺までは良かったんだよなぁ…